高校生恋愛*~初めての気持ち~
それは、晴笑が日直で、机の整頓をしているのを校舎の隅で待っていたときだった。



「誰待ち?」


舞はそういって、唇に手を置いてやってきた。なんだ?この子。たしか、学年一モテるという。あの、舞ってやつか?



「ああ。彼女。」


「ふうん。私あなたの事気に入ってたの。」


「え?」




ドキンドキン、


どんどん。顔が近づいてくる。でもなぜだか、顔をそむけなかった。顔のパーツが美しかった。もっと見ていたかった。でも、晴笑が近くの教室にいる。



どんどん・・・・・どんどん・・・ちか・・・づく。




「・・・・っ!!」


「ごめん。このことは、彼女に秘密にしておいてあげるわ。」


キスを何度か交わし、舞は教室を去っていった。俺・・・・なにやってんだよ!



くやしかった。こんな俺で、悲しかった。



キスされた。




そういったら、晴笑はなんていうだろう?泣くのは当然。ぶん殴るかな?



いや、それとも一生口きかなくなるかも。



そう思って隠して今まできたけど、結局晴笑だって、一ヶ月(仮)彼氏とかいって、橋場翼と仲良くしてるんだし、俺だって舞と一緒にいてもいいよね?





そう考えてるうちに、ベランダに来た。お昼は、ベランダが俺流。



「あの・・・さ。」


「何?」


「翼って晴笑のことすきなのかな?」


一瞬、舞の顔がこわばった。まずい?なんか俺。変な質問したかな?




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