高校生恋愛*~初めての気持ち~
翼side


「好きな人………いるよ」


そう晴笑に告げた時、晴笑は動揺していた。見てればわかる。

俺はその次の言葉をいってもいいのか、いわないほうがいいのか迷った。


好きな人……。いる。晴笑は俺の顔を見た


そうすると、俺の唇がゆっくりと開いた。ほんの数秒の事だったのかもしれない


でも俺には長く感じた


「……俺の好きな人は……舞なんだ」



うん。俺は舞が好きだ。前から。ずっと


別れようと言われた時は正直信じたくなかった



こんなにも愛したのに、君は別の男にひかれてしまう。つらかった。


でも舞が好きになった正樹は優しくていいやつだった


正樹なら舞を笑顔にさせてくれる…。そう直感した。



だとしたら俺は何ができるのか


何をしてあげれるのか


そう考えた時



こう考えた



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