高校生恋愛*~初めての気持ち~
『正樹~!遅刻したけどどうだった~?私はギリギリ怒られずにすんだよ( ̄▽ ̄)ゞ』

「送信~っ★と」

ぎゃあぎゃあ騒ぐ男子の声が教室中に響き渡った。

橋場翼は何事もなかったかのように、あれ以来私と会話をしていないし目も合わせない……っていうかもともとそんな仲じゃないし!!


でもなんであの時かばってくれたんだろう?

どうでもいい女だったらわざわざ自分の価値をさげてまで人をかばおうとなんてしないはず。

そしてあの時私の腕を強引に掴んだ。ぐいっと橋場翼の体に吸い付く磁石のようにぴったりくっついて離れない。


あの時のきおくが私の頭の中で壊れた時計のようにぐるぐると回転していた。


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