高校生恋愛*~初めての気持ち~
「晴笑なんか最近無理してない?」

「遠慮してるっていうかさ~」

「何かあったの??」



帰り道。正樹は相変わらずバイトでいっぱいいっぱいだから友達と帰ることにした。

夏はYシャツが汗で体に張り付くのが嫌い。あとYシャツは透けるからブラとか見えちゃうんだ。女子はそんな小さいことで悩むんだよね


「―うん!全然大丈夫♪」

空元気ってこんなに難しいことだっけ?作り笑いもなんかつらいや…。


私は間違ってるの?どこから間違ったの?


「――――最近の正樹ちょっとおかしいし…………晴笑が可哀想……。」


うん…心配してくれてありがとう。心配してくれること、すごく嬉しいよ。

でも、大丈夫…大丈夫だから


これ以上心配しないで

可哀想なんて言わないで



ますます自分がやってること分かんなくなるから


私が持っていた人生の方位磁針は正確なんだろうか?狂っているのだろうか?



もう私の方位磁針が狂っていても直してくれるようなひとはいない


翼は…もう他人なんだ





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