高校生恋愛*~初めての気持ち~

優しさ

「っぁ……んん。ふぇ。」

たいぶ、私の涙の蛇口も閉まってきた頃だろうか。もう涙は止まった。そして気がつけば秋雨もやんでいた。でもまだ、雨のにおいはする。


「こんな顔じゃ、家に帰れないなー。」


私は、カバンの入ってた手鏡をみて、鏡の中の自分に向かっていってみた。


「んー。コンビ二かな。」


今の全財産は1000円かぁ。ジュース買って、目でも冷やそうかな。


時計をみたら、もう夜の7時をまわっていた。私、帰宅部になったし、そんな遅くまで遊んでるってなると、お母さんに怒られるかも。……でも、しょうがないよね。


「ウィーン」


コンビニに入ると、いつも決まって優しい笑顔で迎えてくれる。それが今日は妙に嬉しかった。


「いらっしゃいませー。」


そうかぁ。もう。肉まんの季節?はやいなあ。


んーーー。でも、のど渇いたし、ジュースでいいやっ!!!次来た時は絶対ピザマンにしよう。そう思った。



「150円です。」

「あ。1000円からでいいですか?」


「はい。かしこまりました。」










「ありがとうございましたぁー。」





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