アゲハ蝶の恋【短編】
――――その後……
休憩時間
『高島君ーっ!!』
授業中
『高島君、教えて?』
掃除中
『高島君、手伝うよ!』
放課後
『高島君ー。』
「また春川か。」
『わ、名前覚えてくれたの?!!』
「お前がしつこいから。」
しつこい……?
だって……、
私には時間が無いから………。
『わ、私、高島君に恩返ししたいの!!』
「はぁ?!」
『何でも言って!』
私は高島君の手をギュッと握った。
「じゃぁ……、
もう関わってくるな。」
『残念、それは無理。』
高島は面倒くさそうにため息を一つした。