マイルド・ガールとワイルド・ボーイ3
賑やかなメンバーの傍でニコニコ笑っていると、チャイムが鳴った。


「あっ、先生来ちゃう………」


早く席に着かないと怒られちゃうよ!!


「おっと、自分の席戻んなきゃ」


「うちの担任ってこういうトコウルサイよなぁーーー…」


「だよねーー」


桑村君と荒井君は自分の席に戻り、弥紗も寧央の席から離れる。


「じゃあね寧央」


「ホイホーーイ」


私も自分の席に行き、腰掛けようとしたのだが………


「―――幹居」


「えっ?」


十六夜君に呼び止められ、彼の方を振り向いた。


「何?十六夜君」
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