マイルド・ガールとワイルド・ボーイ3
お姉ちゃんにも何回も『今日は早く帰って来い』言われてるし、いつもよりたくさん作る予定だからヒマじゃ無い私。


それを伝えると十六夜君は微かに眉間にシワを寄せた。


「だったらちょっとだけでいい。残れないか?」


「ちょっとって……」


「多分5分位で終わる。それでも長いって言うなら、もっと早めにするから」


普段口数が少ない十六夜君にしては、食い下がる。


コレって……よっぽど大切な話って事だよね?


「まぁ5分位なら……大丈夫だよ」


急ぎの話だったら申し訳ないので、放課後残る事を承諾した。


「サンキュー」
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