マイルド・ガールとワイルド・ボーイ3
十六夜君は私の答えを聞くと、少しだけ笑ってから自分の席に歩いて行った。


「皆おはよう」


「「「おはようございまーーす」」」


担任の先生がやって来て、私は立ちっぱなしだった事を思い出す。


慌てて座ると、何事も無くHRが始まった。


「話って何なんだろう………?」


先生が喋ってる間、小声で呟いて十六夜君を見てみる。


十六夜君はやや俯き加減で、先生の話を普通に聞いている様に見えた。


「怒られないといいんだけど……」


一応あの日は庇ったって言うか、十六夜君にアレコレ言ってきた人にムカついて怒鳴ったんだ。
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