マイルド・ガールとワイルド・ボーイ3
仕方がないので今日が幹居の母親の誕生日だと指摘すると


「!!」


やっと目の前にいる男が十六夜 楓だと信じた様だった。


「えっ?えっ?えっ?い、十六夜君!?ウソでしょう!?」


「………って、信じてなかったんかい」


苦笑しながら机から飛び降り、幹居の元へ歩み寄る。


幹居はオレより身長が5、6cm低い為、ちょっとだけ見下ろす形になった。


「幹居、何回言ったら信じてくれるんだよ?オレが楓だって」


「え、イヤ、声は確かに十六夜君だけど………メガネは!?メガネかけてないのに、ちゃんと見えてるのっ!?」
< 112 / 431 >

この作品をシェア

pagetop