マイルド・ガールとワイルド・ボーイ3
まだまだ100%では無いみたいだが、幹居はオレが楓だって信じてる。


早く完全に納得して貰う為に、今までの事情を話すとするか。


学年……イヤ、学校中で桑村 康生と荒井 遥玖しか知らなかった事実を。


「話はオレが小1の時まで遡る。オレが中学校からこっち来たのは知ってるよな?」


机に寄りかかり、語り出す。


「うん、1年生の時は違うクラスだったけど、知ってる……」


幹居の返事を聞いて、オレはまた口を開いた。


「オレは小1の時から女の子に『カッコイイ』とか『イケメン』とか言われてた。そりゃもう毎日の様に」
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