マイルド・ガールとワイルド・ボーイ3
ただ聞いたら凄まじき自慢話みたいな内容に、幹居のカワイイ顔が引きつる。


間髪入れずに「オレはナルシストじゃねぇぞ」と言っといた。


変な誤解だけは、絶対に避けたいからな。


「そんな日常が小学校6年間、ずっと続いたんだ。オレは毎日騒がれて、参ってた。お前にも分か」


………るワケ無いか。


幹居、自分がモテモテ美少女だって自覚してないもんな……


『分かるだろう』言っても、絶対『分からない』って言われるに決まってる。


「十六夜君?」


「あ……うん。そういう事だ。とにかくオレは女子に騒がれるのが嫌だった」
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