マイルド・ガールとワイルド・ボーイ3
「…………知りたい?なんでオレが1年半もの間ひたすらに隠して来た素顔を、お前に見せたのか」


オレの制服を握っていた幹居の手を掴み、顔を寄せる。


残り10cm位まで近づけると、幹居の顔色がパニックで青かったのが反転、真っ赤になった。


……カワイイ……


「え………イヤ、いいです……は、離して十六夜君……私帰る………」


危ない何かを感じ取ったのか、幹居がオレから慌てて離れる。


「大丈夫……誰にも十六夜君のメガネ無しバージョンがスッゴイイケメンだって事は言わないから…じゃあ……」


「まだ帰らせないよ?」
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