マイルド・ガールとワイルド・ボーイ3
まだ話は終わってないんだ。


キッチリ最後まで聞いて貰おうじゃねぇか、幹居。


「……え?十六夜………君?」


再び混乱モードに陥った幹居は、ソロソロと後ろに下がってく。


オレはその分前に進み、とうとう幹居は教室の後ろのロッカーに体をぶつけた。


「あの……」


黙って幹居の後ろの壁に両手を付き、幹居を閉じ込める。


妖しく口元を上げると、彼女はピキリと凍りついた。


「十六夜君のその笑い方……よく知ってる。私のお父さんやお姉ちゃんの彼氏さんが、よくしてる……」


「へぇーー?もしや2人共オレ様系か?」
< 120 / 431 >

この作品をシェア

pagetop