マイルド・ガールとワイルド・ボーイ3
どちらかと言うとこっちの方がオレにとっちゃあ重要だ。


幹居にオレの気持ち、分かって貰わねぇとな。


「親しくなってそんなに時間が経ってない?それがどうした?」


“何でもない”という風に、首を傾げながら問いかけた。


幹居が口を開けて絶句する。


「どうした?って………いきなり好きだ言われても、信じられないんだけどっ!!」


クラスメイトとは言え、まだまだ話すようになってから日が短い人間に“好き”言われても、簡単には信じがたい。


幹居の叫びにはこんな思いが切実に込められていた。


―――信じられない?
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