マイルド・ガールとワイルド・ボーイ3
悪いな、幹居。


オレそんな事言われたって、簡単に引き下がるつもりこれっぽっちもねぇんだよ。


父親と姉の彼氏がオレ様タイプなら、こういう男の思考がどういうものかよく分かってんだろう?


かなり勝手だけど………オレが進むべき道は1つだ。


「だったら信じさせてやるよ」


再び壁に両手を付いて、腕と腕の間に幹居を挟める。


頭のてっぺんから足の爪先まで固まっている幹居の耳元に、唇を寄せた。





「お前は、オレのものになる事が決まってんだよ」





それはそれは甘ぁ~~~く、ポツリと囁いてやりました。
< 128 / 431 >

この作品をシェア

pagetop