マイルド・ガールとワイルド・ボーイ3
言いたくない……話したら絶対大騒ぎになっちゃうから。


だけど1人で抱え込んでても、苦しくなるだけだ。


だったらもういっそ………話してしまった方がいいのかもしれない。


眉間に小さいシワを寄せて、6人を順番に眺め回す。


全員2つ年上だから、いいアドバイスくれるかも。


「あ……のね……」


口をぎこちなく開くと、お姉ちゃん・千梨さん・太陽君・みやびちゃん・知良君・紅ちゃんが一斉にこっちを向いた。


「今から言う事は誰にも言わないで欲しいんだけど………私のクラスメイトに十六夜 楓君って男の子がいてね……?」
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