マイルド・ガールとワイルド・ボーイ3
ゆっくりと“あの男”の名前を言うと、私と同じ中学に通ってたお姉ちゃんと太陽君とみやびちゃんが考え込む。


「十六夜君……?どんな男の子だっけ……?」


「さぁ、オレも知らん」


「私もよく分からないなぁーーー…」


「……3人が分からないのもムリ無いよ。だって十六夜君そんなに目立つ人じゃないもん」


そう、目立つ人じゃない。


何せ超目立つ性格と容姿隠して、本好きの大人しめ少年演じてますからね!あの人は!!


「で、その十六夜君って子がどうかしたの?」


知良君がリンゴジュースを飲みながら私に問いかけた。
< 135 / 431 >

この作品をシェア

pagetop