マイルド・ガールとワイルド・ボーイ3
私以外の全員が呆然とする中、最初に喋ったのは紅ちゃんだった。


「………血は争えないって事か………」


へっ?血?


血なんか私、出てないよ?紅ちゃん。


「そうだな……母親に姉、そして妹まで同じオレ様ドSに気に入られるなんて、やっぱり家族だな………」


「あっ、そういう事か……」


一瞬意味が分からなかったけど、太陽君の言葉で理解する事が出来た。


「で、アンタはそれでお母さんの誕生日、帰って来るの遅かったってワケね」


お姉ちゃんの容赦の無い視線が突き刺さり、私はウッと身を小さくする事しか出来なかった。
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