マイルド・ガールとワイルド・ボーイ3
鼻息荒く歩いていると、近所の公園にたどり着いた。


「ここで気ぃ、休めよう………」


サイフを持って来てなかった為、お金がかかる所へはいけない。


ある程度気分が落ち着くまでここにいようと思い、公園内に足を踏み入れた。


「キレイだなぁーーー…」


9月も半分を過ぎているので、たくさんの木々が色とりどりの葉っぱを付けている。


赤、黄、緑、どれも見事だ。


適当に目についたベンチに腰かけ、空を見上げる。


薄い青の空に、わたあめみたいな雲がプカプカ浮いていた。


「あんなヤツの彼女になんか、なるもんか……」
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