マイルド・ガールとワイルド・ボーイ3
「なんで顔真っ赤にして戻って来た位で、オレが関わってるって分かるんだよ……」


「「お前だから!!」」


………超キレイにハモってくれたけどな、康生、遥玖。


“オレだから”って何だよオレだからって!!


「ごめん、お前等の言ってる事の意味が分からねぇ」


軽ーーく2人をスルーして、窓の外を見る。


康生は呆れ気味に顔をしかめ、遥玖はため息をついていた。


「なぁ楓。お前幹居の事本気なワケ?」


康生が長峰と細石と一緒にいる幹居を見つめながら呟いた。


「ああ、本気だよ」


じゃなきゃ、素顔見せたりしない。
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