マイルド・ガールとワイルド・ボーイ3
心配そうに自分の想い人を見つめる康生と遥玖。


「………大丈夫だ。オレなりに精一杯頑張るから」


ニッと笑って、ピースサインを作るオレ。


「んーーー…オレはお前を信じるよ!」


「オレは楓“なりに”が気になるけど…頑張りな」


ちょっとムカつく発言をしてくれた遥玖に、仕返しを思いついた。


「君も細石へのアタック頑張ろうね♪遥玖君♪」


「ウッ!!」


笑顔で言ったから、余計にダメージが大きい。


こんな一瞬で仕返しを思いつくなんて、オレやっぱりドSだな。


こうしてる間に、午後の授業開始のチャイムが鳴った。
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