マイルド・ガールとワイルド・ボーイ3
素を出したら、少なくとも今みたいにオレを見下す男共はいなくなるハズ。


だけどその代わり、また女子にキャーキャー騒がれながら学校生活を送る事になる。


見下して来る男を黙らす為に本性をバラすか、それとも騒ぎ立てる女子を回避する為に隠し続けるか――――…


「どっちにしろ悪い事あるんじゃねぇか……」


ハァ……と重いため息をついて、また本を1冊本棚に戻す。


その時、図書室の扉が開いた。


「…み、きい!?」


予想外の人物の登場に、最大限に目を見開いた。


幹居は気マズそうに目線をキョロキョロして、こちらに来る。
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