マイルド・ガールとワイルド・ボーイ3
†第3章† 消滅した拒否

☆やって来た誕生日☆ 《Side -Kiu-》

「おはよう」


今日も普通に教室の扉を開けて、中に入る。


「「紀ぃーー右ぅーーーっ♪」」


「キャアアアアッ!?」


一歩足を踏み入れた瞬間、寧央と弥紗から抱き着かれた。


「ち、ちちち、ちょっと何っ!?」


ワケが分からずにパニックになる私を、2人はグイグイ引っ張る。


そして2人同時に、キレイにラッピングされた袋を差し出して来た。


「紀右、お誕生日おめでとう!」


「アンタも14歳だね!!これで3人皆、14だ!」


……………


ダーーーーーッ


「!?紀、紀右どうしたの!?なんで泣くのよっ!?」
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