マイルド・ガールとワイルド・ボーイ3
さすが美人姉妹を産んだ母親は他とは違うなと考えていると、リビングへの扉が開かれた。


「紀右お帰りーー」


「あっ……」


リビングでは幹居の姉・幹居 連香先輩が、華やかな笑顔でサラダの入ったボウル両手に立っていた。


卒業式振りに見た幹居先輩は、相変わらずのカワイさ。


「――――…えっ?アナタ……は?」


母親と妹と一緒にいるオレを見て、ちょっと驚いた顔をしていた。


あーーー…やっぱりオレ、中学じゃなるべく目立たない様にしてるし……1年同じ学校の先輩・後輩だったとしても………印象に残ってねぇよなぁ。
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