マイルド・ガールとワイルド・ボーイ3
しかし、私は忘れてた。


こういう時、ドSはスイッチが入ってしまうのを。


「ん~~~?紀右ちゃん、君なぁに笑ってるのかなぁ?」


今まで赤面して慌ててたハズの楓が、途端にフェロモンレベルをアップさせて私に顔を近づけて来た。


「ち、ちょっと楓!近いよ離れて!//////」


楓のダテメガネのレンズに、困惑し切って瞬きが異常に増えてる私の姿が映っている。


何とか離れようとするも、フェロモンに囚われて足が動かせない。

(↑幾ら何でもフェロモンにそんな力は無い)


「いいなその顔……そそるわ」


「ハァッ!?」
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