マイルド・ガールとワイルド・ボーイ3
笑いながらポンポン頭を撫でると、みるみる真っ赤に染まる紀右の両頬。


「オレとしてはお前が食べた「シャーラーーップ!黙りなさ~~~い!!//////」」


知らない人が聞いたらバカップルみたいな会話をしながら、一緒に帰っていた。


15分程歩き、とある一軒家の前で止まる。


「紀右、オレん家ここ」


家を示しながら言うと、紀右はパチパチと瞬きを繰り返した。


「ホントに案外近かったんだ、私の家と楓の家……」


「そうだな。オレもお前の家行った時ビックリした」


途中まで見慣れた景色だったからな、あの日は。
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