マイルド・ガールとワイルド・ボーイ3
今更ながら、半ば脅して紀右と一緒に帰って来た事を後悔するオレ。


「でもいい?楓。ああいう子は優しくしないと振り向いてくれないわよ!ただただ強引にしちゃあ、絶対両想いなんてムリだからね!」


腕組みをして偉そうに言ってる姉に、白い目を向けてやった。


「……よく言うよ。彼氏いない歴=年齢のクセに」


「ウ、ウルサイ!!黙りなさい!!///」


彼氏がいた事が無い姉ちゃんに乙女心講座をされても、イマイチ説得力が無い。


オレは部屋に行く途中だったのを思い出して、再び足を進め出した。


「いい?優しくよっ!!」
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