マイルド・ガールとワイルド・ボーイ3
のん気に首を傾げていたオレは、神蔵先輩と相ケ瀬先輩がメチャクチャニヤニヤしているのが目に入っていなかった。


「あ、ありがとう十六夜君………///お世辞でも嬉しいよ」


ニコッと微笑む紀右に、オレも笑い返す。


しかし和んでいると、目の前に乃唖ちゃんの顔が現れた。


「いいなぁ2人仲良くて。私も2人と同じ中学が良かったーーー」


ふて腐れた様子の紀右ちゃんは、なぜかオレをジッと見つめて来た。


「ああ……うん。そうだね……?」


この幹居先輩の誕生パーティーが始まって暫く経つが、ちょっとだけ気になる事があった。
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