マイルド・ガールとワイルド・ボーイ3
お父さんの刺すような視線も気にせず、暫く紀右と語り合う。


段々表情が柔らかくなっていって、一安心していた。


――――が、オレは紀右を元気にする事に必死で気づいてなかった。


乃唖ちゃんが……そんなオレと紀右のやり取りをジーーーッと見ていた事に。


―――
――――
―――――…


「ごちそうさまでした!やっぱり幹居家の飯はウマイよな!」


「アンタさぁ、それさりげなく私の料理はマズイって言ってんの?」


「アララ、それはヒドイわ」


「みやびやっちゃえ~~~♪」


和やかだったパーティーも、終わりのお時間。
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