マイルド・ガールとワイルド・ボーイ3
オレって案外ナルシーだったのかと思いながら、オレも帰り支度をする。


「楓……今日はお姉ちゃんのワガママ聞いて、来てくれてありがとう」


皆がいるのでコッソリ呼び捨ての紀右に、お礼を言われた。


「別に?未来の“お義姉様”のお願いなら、お安い御用さ」


「おねーさま………?何ソレ」


意味が分かってない様子の紀右に、ただ微笑みかける。


その時、乃唖ちゃんがこちらにやって来た。


「楓君、1つお願いがあるんだけど、いいかな?」


お願い……?乃唖ちゃんがオレに?


一体何だろう?


「お願いって?」
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