マイルド・ガールとワイルド・ボーイ3
イヤ、他校生だからこそ連絡先が必要なのか?


でもオレと乃唖ちゃんの間に、そんなに頻繁に連絡取る必要性あんのか?


「えっと……」


どうしたらいいのか分からず、ホッペをポリポリ。


慣れないシチュエーションに戸惑っていると、紀右が口を開いた。


「教えてあげなよ、十六夜君」


「え?」


「乃唖ちゃんいい子だし、教えてあげなよ。知りたいって言ってんだからさ」


そう言う紀右の目は、ユラユラ不安そうに揺れている。


さっき元気になったハズなのに、今日の紀右はよく分かんねぇ……


「OK。赤外線でいっか」
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