マイルド・ガールとワイルド・ボーイ3
何してんだろう、私ってば。


さっさと楓に“私も好き”って言えばいいのに……言えないで、なのにヤキモチ妬いて………


私も人の事言えない位身勝手なヤツだったんじゃない。


「じゃあね、楓……バイバイ」


「おお………」


自宅まで送ってくれた楓と別れて、玄関に。


「アラ紀右、お帰り。アンタの分のご飯作って無いけど、良かったのよね?」


リビングに入ると、お母さんが晩ご飯の用意をしていた。


「うん、食べて来ちゃってごめんねお母さん」


「なぁーーに言ってんの!お友達とのつき合いも大切にしなきゃね!!」
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