マイルド・ガールとワイルド・ボーイ3
相変わらず…女子高生の様ですね、お母様……


もうちょっと外見若かったら、お姉ちゃんの制服似合いそうだよ。


「紀右、着替えてきなさーーい」


「ハーイ」


お母さんに促され、2階にある自室へ。


制服を脱いでパーカーにスカートに着替えると、随分楽になった。


ベッドに大の字に寝そべり、目を閉じる。


浮かんで来たのは、楓の優しい笑顔だった。


「楓……私のどこがいいの?」


私が楓に“好き”と言えない理由は、色々ある。


『アンタのものになんかならない』って言い放ったのに、好きになっちゃった事とか。
< 313 / 431 >

この作品をシェア

pagetop