マイルド・ガールとワイルド・ボーイ3
後は……私特に優れてる部分とか無いのに、楓とつり合っているのか……とか。


運動神経は自信あるけど、それ以外は何にも無い。


あんだけ美少年で頭も悪くない楓の隣に――――…私なんかがいていいんだろうか?


「ウニュ~~~…どうしよう~~~~……」


1度悪い方向に考え出したら止まらなくなり、ゴロンと寝返りを打つ。


その時、枕元に置いてあったケータイから、今時の女性シンガーの曲が流れ出した。


「電話……?誰だろう?」


ゆっくりと起き上がってディスプレイを確認した瞬間、私の心臓はドクン!と大きく跳ねた。
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