マイルド・ガールとワイルド・ボーイ3
だけど顔すら見れないのは、ツライものがある。


ダテメガネかけててもかけてなくてもいいから…あの優しい瞳で、見つめて貰いたい。


自分から避けてるのにこんな事思うなんて……ホント私も、楓の事言えない位身勝手な性格だったんだ。


「ハァ……どうしよう」


賑やかな学校祭には似合わない重苦しいため息をついた、その時だった。


「「「キャーーーーッ!!」」」


「「「ウォォォォォォッ!!」」」


今日は喫茶店として使っていた2年1組の教室内に、凄まじい悲鳴が響き渡った。


「な、何っ!?」


「ヤッホー、紀右♪」
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