マイルド・ガールとワイルド・ボーイ3
ああもう!私ったらこんなにも楓に惹かれていたのに、今まで何してたの!?


両想いなんだからさっさと“私も好き”って答えとけば、こんなに悩む事無かったのに!!


「す、すみません通してっ!」


今までの自分の身勝手で愚かな行動に押し寄せる後悔の波に必死に耐えつつ、楓を探して校舎内を走り回った。


学校祭で人がたくさんいるし、ウェイトレス姿のまま出て来ちゃったから、ジロジロ見られてる。


だけどそんなの気にしないまま、私は外に飛び出した。


「どこにいるんだろ、楓……」


こんなに人がいるなら、静かな場所にいるかも。
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