マイルド・ガールとワイルド・ボーイ3
その姿を見て、オレは1つの事を確信した。


「乃唖ちゃん、オレの本性見抜いてたよね?ずっと」


「ええっ!?」


オレの発言に、乃唖ちゃん本人ではなく紀右が1番大きく反応した。


当の本人は、微かに笑みを浮かべている。


「分かってたよ?初めて会った時から。一応あんなアニキの妹、14年やって来たからね☆」


乃唖ちゃんがウインクと共に答えると、紀右から「マジっすか……」と声が漏れた。


やっぱり乃唖ちゃん、オレの本性見抜いてたのか。


じゃあやはりオレと千梨さん、似てるんだな。


「じ、じゃあ…………」
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