マイルド・ガールとワイルド・ボーイ3
アハハと苦笑いを浮かべる乃唖ちゃんに紀右は、拳1つ丸々入りそうな程口を開けて彼女を凝視。


「な、ななな……つまり楓が~…も、協力して~…も、全部私に自分の気持ち自覚させる為の……偽りだったって事!?」


「ピンポーン!紀右ちゃんの気持ちは、同じく楓君に初めて会った日に何となく分かってたから」


“荒療治だったけど上手くいったでしょう!”とか何とか乃唖ちゃんは言っているが、紀右は体中をプルプル震わせ何やらお怒りモード。


「あ、あり得ない…!あれのせいで私がどれだけ悩んだか……!」


キッと乃唖ちゃんを睨みつけていた。
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