マイルド・ガールとワイルド・ボーイ3
「良かったねぇ。アナタの想いは通じたみたいよ?」


「……えっ………」


「ちょっと乃唖ちゃん、何言ってんの!?//////」


ポカーンとするオレとは真っ反対に、紀右は大慌てで乃唖ちゃんの口を塞ぐ。


だが乃唖ちゃんは軽ーーく紀右をやり過ごして、ケータイで時間を確認。


「あっ、私学校祭回って来るね!そろそろお目当てのものが始まる時間なんだ♪」


そう言うと足取り軽く立ち去ってしまい、オレと紀右だけが取り残された。


「//////……っ」


紀右は頬を真っ赤に染めて、ひたすらオレの方を見ない様に俯く。
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