マイルド・ガールとワイルド・ボーイ3
だがオレは先程乃唖ちゃんが言った言葉の意味が、何となく分かって来た。


『アナタの想いは通じたみたいよ?』


本当に?


ホントにホント?


もしそうなら――――…オレは嬉し過ぎて死ねる。


とことんカワイがって、溺愛してやる。


しかしその前に………紀右本人の口から、きちんと聞きたい。


「あのね楓…さっき乃唖ちゃんが言ってた事は、何でもないから気にしないで………ってキャアアアッ!?」


オレは力強く紀右の腕を引いて、そのまま校舎の壁に押しつけた。


左右両方の手首を掴み、押しつけ、逃げられない様にしてやる。
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