マイルド・ガールとワイルド・ボーイ3
康生はすでに長峰と幸せだけど、大人しくってあまり女子と話さないキャラを演じてるオレに何が出来んだろうか?


「チッ……じれったいな」


親友の恋愛成就の手助けも出来ないもどかしさが、異様に腹が立つ。


薄い茶髪をグシャグシャにして、トイレを後にした。


「~~~…もう、なんで私が……」


ん?今の声……幹居?


幹居の声がした方向に目線を向けると、何やら社会で使うデカイ地図やその他教材が、束になって廊下を動いてる。


イヤイヤ、よく見ろオレ。荷物の下から女子の足が見えてんだろうが。


「ウウ~~~…」
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