マイルド・ガールとワイルド・ボーイ3
壁に寄りかかり、ボーーーッと天井を見上げる。


ソッと楓にたくさんキスされた唇に手をやると、それだけで体温が急激に上がっていくのが分かった。


「彼女になっちゃった……彼氏が出来ちゃった……」


思い出されるのは楓の笑顔や真剣な目、それに温かい体温。


今まで彼氏がいた事が無かった私は、初めて両想いの嬉しさを知り、顔がニヤけちゃう。


「フフッ…嬉しいな♪」


「あっ、幹居!」


大量にお花を散らしていると、桑村君と荒井君が私の元に駆け寄って来た。


何だか2人共様子がおかしい様な………?


私の気のせい?
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