マイルド・ガールとワイルド・ボーイ3
限り無く危機的状況に、校舎裏で楓と乃唖ちゃんの会話を聞いた時と同じ様に涙目に。


しかし今度は不安や心配等ではなく、ただただ恐怖しかない。


お姉ちゃんや千梨さん達は私が休憩してる間に帰っちゃったらしいし…誰か……!!


「よし、じゃあ行こう♪」


「嫌……っ!」


全身をガタガタ震わせながらも、何とか抵抗しようとすると――――…



「お客様、その手を離して頂けますか?」



さっき…私の彼氏になったばかりの人の声が聞こえた。


「えっ?」


次の瞬間には私の掴まれていた手首は解放され、目の前には広い背中。
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