マイルド・ガールとワイルド・ボーイ3
氷みたいな冷たい声を、途中で区切る。


更にグッと紀右を引き寄せると、何人かの女子が“キャッ!///”とか何とか言っていた。


「出てけよ……お前等」


生まれて14年間の中で、1番冷酷な目をして言い放った。


3人は全員年上みたいなので効果があるのか分からなかったが、あったらしい。


「ヒィィィ……ッ!!」


「「すみませんでしたぁーーーー!!」」


顔を真っ青にして、あっという間に教室から出て行った。


「……フゥ。いい気味だわ」


嵐が去って、やっとこさ一息つくオレ。


だけど全然落ち着かない。
< 406 / 431 >

この作品をシェア

pagetop