マイルド・ガールとワイルド・ボーイ3
なぜならさっきから、1組にいる全員の視線がオレと紀右に集まっているからだ。


「あーあーあーー…」


「やっちまったよ楓君………」


康生と遥玖は呆れながらも、まぁしょうがないかってリアクション。


2人はずっとオレの素顔や本性を知っていたので状況を理解出来ていたが、長峰と細石は………


「「……誰?」」


1mmも動く事無く、真っ直ぐにオレを見ていた。


「あのさぁ…何なの?この空気。そんなにオレ、メガネ取ったら顔変わるか?」


いい加減さっきまでとは違うイライラに襲われ始めたオレは、投げやり気味に呟く。
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