マイルド・ガールとワイルド・ボーイ3
お互い何も話さず、沈黙が続く。


隣を歩く幹居は気マズそうに目線をキョロキョロしていた。


別にこんな反応とられても、オレは傷つきやしない。


中学生になってから本来の性格を封じ込めたオレは、一部の生徒から“無愛想”だと言われてるから。


話しかけられても淡々としか返さないし、幹居もそう思ってんのかもな。


会話が無くても特に気にしないまま、テクテク歩く。


ふと…視線を感じた。


「――――何?幹居」


「ホエッ!?」


さっきからオレの横顔をジッと見つめていた幹居に声をかけると、メッチャ驚かれた。
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