マイルド・ガールとワイルド・ボーイ3
我慢出来なくなったオレは、隣で大量の女子達の気迫に圧されていた紀右の手を引っ張り、教室から脱出。


「楓ーー、頑張れよーー」


「ここはオレ達がどうにかするからーーー」


「ちょっと紀右!!アンタ絶対後で詳しく説明して貰うからねっ!!」


「何がどうなってんのよ~~~っ!意味分からないんだけど~~~!!」


後ろから康生・遥玖・長峰・細石の声が聞こえたけど、空いてる方の手でピースサインだけして廊下を駆け抜けた。


「か、楓……どこ行くの!?」


オレに手を引かれ一緒に走っている紀右が、困惑した顔で聞いてきた。
< 410 / 431 >

この作品をシェア

pagetop