マイルド・ガールとワイルド・ボーイ3
――――ハッ?


この子……実は自分が美少女だって自覚してたのか?


「いきなり変な事言ってごめんね?だけど十六夜君、キレイな横顔してたから……」


フーン、なるほど。


今幹居が“キレイ”って言ったのはオレの事―――って…………ええっ!?


「み、幹居いきなり何言ってんだ?熱でもあるのか?」


聞き間違えかと思って、パニックになりながら幹居を凝視するオレ。


しかし幹居は動じる事無く、首を傾げていた。


「熱なんか無いよ?どうして?」


「だってオレの事“キレイな顔してる”とかバカげた事言うから――――…」
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