マイルド・ガールとワイルド・ボーイ3
康生のイスを引き、幹居をエスコートする。


オレ、紳士だなぁ。

(↑自分で言うなっつーの)


「ありがとう、十六夜君」


幹居はまたオレに笑いかけ、康生の席に座る。


「ねぇ、あの2人どうしたんだろう?」


「なんか最近仲いいよねぇ」


「さぁ……楓は変わってるからな」


「な、仲いい事はいい事だぞ!!」


長峰・細石・康生・遥玖の4人がこんな事を言ってるのが辛うじて聞こえた。


あの共通の本の話題で幹居と盛り上がって(?)から数日――――…オレ達は結構話すようになった。


『あ…十六夜君、おはよう』
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